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001​「はじまり」

photo/河邉 有実莉

text.interview/MMMatsumoto (MARQUEE)

 2022年のはじまり。2022のはじまりを群青の世界は2曲の新曲で迎えた。今現在の群青の世界をきっと代表する曲となる「僕等のスーパーノヴァ」、これまでの5人のそれぞれの想いが散りばめられた外見恋愛ソングの「However long」。これからに向かって進む一方で、過去を内面吐露することで作品に昇華。これほど簡潔で明快な2曲だからこそ「はじまり」に相応しい。

 ということで、今回より群青の世界とアイドル雑誌MARQUEEがタッグを組み、『青の記録』をはじめます(当面1年間、毎月開催→12回予定)。『青の記録』は群青の世界をより一層深掘りすべく、彼女達の単独ライブと同時に、毎回趣向を凝らしてのWeb公開でのインタビューと撮り下ろし、更にはライブ当日のインタビュー&撮り下ろしを抜粋した冊子のプレゼント等がセットになったものです。より広く群青の世界が知られるために、でも絶対に浅くはならない(むしろ徹底的に濃い)形での企画となります。

 記念すべき1回目は『青の記録』スタート!ということで「はじまり」を裏テーマに、新曲のこと、今現在のこと、過去のことをお聞きしました。

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■『青の記録』のはじまり

――イベントタイトルが『青の記録』に決まりました。イベントを始めるにあたっての意気込みから聞かせてください。

一宮 とても楽しみです。もともとマーキー祭に出ることが目標の1つだったんですよ。それは最初の頃にクリアしてるんですけど。通常の自主イベントよりステップアップする為にも共催でイベントを開催させていただきたいと思ったんです。

――ありがとうございます。一宮さんは群青の世界が今どういう時期に来ていて、何が必要だと感じているんですか?

一宮 今までは上の人に食らいつこうと必死だったんですけど、今は自分達なりのポジションを築いてアイドル界を担っていければと思ってます。その為にもっと力をつけていかなきゃいけないなと思ってます。

――『青の記録』は、これまでの対バン自主イベント『青のポラリス』と何が違うんですか?

一宮 『青のポラリス』は、他のアイドルさんをゲストにお迎えしての主催イベントです。『青の記録』は、マーキーと共催で冊子を作ったりしてライブに来た人に特別感を味わってもらって、お客さんの楽しみを今後もっと増やしていきたいなって思っています。

――他のみなさんの『青の記録』への抱負を聞かせてください。

工藤 今までは、群青の世界のパフォーマンスを見てもらうだったけど、こうしてインタビューとか冊子も出させていただくので、人となりとか、新しい魅力もみんなに知っていただけたらなと思います。

水野 一緒にタッグを組んでいるっていうことでまた新しい方にも見つかったらいいなと思います。

村崎 今まで出させてもらったマーキーさんのイベントだと、他のアイドルさんがご一緒だったけど、『青の記録』はマーキーさんと一緒に単独なので、『青の記録』をやっていくうちに単独に来てくれる方が増えるようにしなくちゃいけないなと思っています。ワンマンをやるとどうしても私達目線のライブの組み方しか出来ないかなと思うんですけど、マーキーさんの第三者目線のライブの見方も取り入れて、ライブ自体も新しい側面を出していけたらいいなと思っています。

横田 『青のポラリス』は自分達メインというよりも、ゲストさんもメインで他のファンの方もいることもあって、自分達を全部出せていなかった部分もあったと思うんです。『青の記録』はライブだけじゃなくて、特典会でも冊子に関連付けたお話もできるかと思いますので今いるファンの方にも新しい私達を見せられるんじゃないかなと思って楽しみです。

――そうですね、Webと冊子が連動するわけですが、具体的にやりたい事はありますか?

水野 みんなでドレス着て写真撮りたいです。あとは、うなとかがゴスロリを着たいってずっと言ってる(笑)。

 

村崎 やりたーい。

水野 似合いそうで。いつもとは違う雰囲気で楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。

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​一宮ゆい

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■群青の世界のはじまり

――群青の世界が始まった頃ってどんな感じだったんですか?

横田 その頃は本当に何も分からなくて全部良い方向に進んでいくとかしか思ってなかったし、自分の理想が固まっちゃってたから何に対しても120%で楽しかったですね(笑)。

――ワクワクしかなかった?

横田 はい。何もかもが新鮮だったから。ライブも対バンも、グッズが出たりとか、衣装とか曲だったり全部が初めてで、純粋に「嬉しい」って思っていました。

――一宮さんは?

一宮 「うまくいくだろうな~」みたいな謎の自信があってワクワクしてたと思います。

――一抹の不安もなく?

一宮 あんま覚えてない。どうだったっけ?

横田 でも、ちょっと不安はあったかも。デビュー前にレッスンもいっぱいやってて、その中でやっぱり理想があったから、ちょっと何か怪しいじゃないけど、ちょっと大丈夫かな?ってなってた気もする。

一宮 えー、忘れちゃった~(笑)。言ってたっけ?

――工藤さんは?

工藤 「やっとこの時が来た」みたいな。あんまり落ちることがないので、初めてやることだらけだし新鮮で。新しいことを始めるのが好きだから、私も「楽しい」が勝ってました。そればっかりだった気がする。

――村崎さんと水野さんは途中加入だったわけですが、自分達にとって群青の世界が始まる時の気持ちってどうだったんですか?

村崎 極端に言ったら、もう生きるか死ぬかみたいな感じでした。本当に。もう絶対に他のオーディションは受けないって決めてたので、これで受からなかったら、そこでアイドルとしての自分はもう始まってないけど生命終了っていう感じで、もう生死をかけて挑みました。ずーっとオーディションの頃からデビューするって決まるまでも、若干仮合格の時期があったりとかで、ワクワクしてた反面、不安でハラハラしながら、やれることは全部やらなきゃってガツガツしてました。

――水野さんは? 余裕?(笑)

水野 いや(笑)不安でしたね結構。前のグループが色々あって、半年で終わっちゃったので、あんまり先が見えなかったというか。溶け込めるか、向いてるのかとか、群青の世界は結構ダンスの激しいグループだったりしたから、ダンスが出来るのかとか、不安の方が多分大きかったですね。でも、やらないとどうにもならないと思って頑張ってはいました。それでも楽しかったですけどね。

――お二人は、今までガツガツやるタイプだったんですか?

村崎 基本的に自分が目立つ場面をあえて避けてきた人だったので、他の人を引き立てることしか考えてなかったです。自分は何かの補佐が向いてると思っていました。

――じゃあ、自分が主役になってやるというのは群青の世界が初めて?

村崎 そうですね。最初の頃は群青の世界を良くするメンバーの一員として自分が輝くというよりも、グループの世界観を作り上げなきゃって思ってたんですけど、最近はどんどん自分を出していいんだなって思えるようになってきたなと思います。

 

水野 私は目立つのは好きで、目立つことをしたいなとは思うけど、いざ立ってみると人目が怖かったりして、あがっちゃったりするんです。でも今は本当に慣れました。ライブがすごく楽しめるようになってきて。

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横田ふみか

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■新曲「僕等のスーパーノヴァ」

――新曲2曲の感想を聞きたいです。

横田 「僕等のスーパーノヴァ」は、仮歌を聴いた時と、自分達の声で聴いた時の印象が違いました。最初聴いた時は、歌詞を見てめちゃめちゃ感動しました。でも、今まで「カルミア」とか、エモいけどちょっと明るい曲調って今までにもあったので、良い曲だけどライブウケするか不安だったところもあって。でも、自分達の声になって振り入れした時に、めっちゃ良いなって思いました。披露する前だったけど、これはファンの方も喜んでくれるんじゃないかなって思ったら、初めて披露した日からみんな絶賛してくれて。MVも今までのMVよりも伸びが良いんです。多分これからも「僕等のスーパーノヴァ」は代表曲の一つになるんじゃないかなと思ってます。

村崎 最初に仮歌を聴いた時は、結構まだバンドチックな曲だったんですよ。ノリやすい、結構ガツガツした熱めの感じだったので、どういう感じになるのか全然想像がつかなくて。自分達が歌ったバージョンになった時に、色んなアレンジが入ってて、そこで若干群青らしさが入った気がします。それでこれすごい好きだなって思って、みんなの仮歌の音源を毎日聴いて向かうぐらい好きで聴いてました。フレーズとか、音の変化とか結構あったりしてすごく耳に残りやすいんですけど、歌詞もよく聴くとめっちゃ歴史が詰まってて色んな面が楽しめる曲だなって思いました。

水野 「僕等のスーパーノヴァ」は、群青の世界の一番はじめの曲「アンノウンプラネット」の今の形みたいな曲なんです。「アンノウンプラネット」の歌詞の一説が入ってたりとか。「アンノウンプラネット」はひとりでこれから頑張って行くぞみたいな曲だけど、この曲はもう5人集まった状態でやっていこうみたいな曲だったから、初めて聴いた時泣きそうになりました。すごい良い曲だなって思います。これまでの群青の世界と言ったら「未来シルエット」とか「BLUE OVER」があるんですけど、新しい群青の世界になってからの新曲で、これから対バンしていく中で群青の世界って言ったらこの曲になりそうな気がしています。

――工藤さん、どうですか?

工藤 まず、自分のすごい好みだったし、レコーディングで歌ってみて、もう一つの「アンノウンプラネット」ということもあって、「あ~、ここまで来たな~」という気持ちになりました。Aメロとかは暗くて低い音なんですけど、一気にサビで明るくなったり、落ちサビですごい静かにピアノみたいな感じになったり、心が色んなところに動かされる曲だなって思いました。

 

一宮 はじめ作詞のRIRIKOさんの仮歌を聴いた時に、セリフで“僕はここにいる”っていうところがあって。そこはめっちゃいいな、誰になるんだろうって思ってたんですよ。そしたらふみかになって、めちゃくちゃいいじゃ~んってなりました(一同笑)。そこが好きです。「僕はここにいる!」みたいに言うんですよ。

 

水野 そっからね、また歌詞がつながっていくから結構面白い。聴いてて。

 

――その言葉は結構重要だと思ってる?

 

一宮 重要だし、あのふみかの言い方みたいな感じがすごく曲に合ってる。希望を持たせてくれる感じがして。

 

横田 もともと「アンノウン」に“僕はここにいる”っていう歌詞が入ってるから、その頃は普通に歌ってたんですけど、それがセリフになったことで確信に変わってるみたいな気がしました。

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水野まゆ

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■新曲「However long」

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――もう一つの新曲「However long」はどう感じましたか?

一宮 曲を作るにあたって作者の杉山さんと一人一人対談をしたんです。そこから歌詞、ワードを引っ張ってきて作ってくださったんですよ。だから、寄り添って作ってくれた曲だなって思います。

――ちなみに一宮さんはどういう話をしたんですか?

一宮 ふざけた話しかしなかった気がします(笑)。すごく楽しくお話しました。ファンの人との関係性は?とか、昔何があったの?とか、どういう性格なの?みたいな話をしたら、「面白いねぇ」って言ってくれて(一同笑)。その話した内容のワードがいくつか歌詞にも入ってます。例えば、ファンの人と私の関係は?って聞かれた時に、「究極な共依存ですね」みたいな。

横田 入ってたね。

水野 絶対ゆいちゃんだなって思ったもん。

――難しい言葉を使うんだね。

一宮 そうですか? どっちも依存してないとここまでやってこれなかったなって思って。それで言いました。

 

――工藤さんはどんな話したんですか?

工藤 「将来何したい?」とか。将来は、幸せな家庭を(一同笑)。平凡に日常でも幸せを感じるみたいなそういう幸せな人生を送りたいなって。

――それは歌詞に反映されてるんですか?

工藤 されてないです(一同笑)。私は別に歌詞にこれといったものは特に入ってなかった(笑)。

 

――では曲に対する思い入れはどうなんですか?

工藤 群青の世界って結構歌詞が比喩表現が多いんですけど、今回はサビの最後に、“どれほど君が好きか”みたいなすっごいストレートな歌詞が入っていて。これ歌ってたら自分が少女漫画の主人公になったような気分になりました。結構私は夢見がちな性格なので。そういうのめっちゃ好きだから、歌ってて「キュン」みたいな。ちょっとテンション上がります。

 

――ダンスバキバキの人としか思ってないんですが(一同笑)。

横田 めっちゃふわふわです。

村崎 キャピキャピ。

 

 

 

 

 

 

――水野さんはこの曲どうですか? 歌詞が結構ストレートなわけですが。

水野 そうですね。でも、1回聴いただけだとカワイイ曲だなみたいなイメージになるかもしれないんですけど、歌詞がストレートなところとか、あとはみんなの話が入ってるってなったら、色々考えるわけじゃないですか。ファンの方も。「あ~、こういうこと考えてるんだな」とか。普段の曲だったらあんまり伝えらえないことをこの曲でだったら伝えられるところもあるんじゃないかなって思います。あんまりストレートな歌詞の曲って群青にはないので。

――で、水野さんは何の話をしたんですか?

水野 「家族と仲良いの?」とか(笑)。一人暮らししてるっていう話をして。あとは、「あんまり病まなそうだね」って言われました。「闇に落ちなそうだね」って。

――確かに病まなさそう。

水野 いや、めっちゃ病みますよ(笑)。ほぼ毎日病んでるよね多分。

工藤 しょっちゅう(笑)。

水野 本当に落ちやすいから困っちゃう。

――でもイメージ的に一番病まないと思ってる人は結構いそうですが。

水野 まあ、それでいいかなと(笑)。

――村崎さんはどうだったんですか?

村崎 この曲聴いた時は、パッと見恋愛ソングっぽいんですけど、よく聴くとやっぱり自分達の対談内容が結構入ってて。みんなよりか大分暗かったんですよ、私は。もう号泣しながら(笑)語ったから大丈夫かな?って思ったんですけど、自分のパートになった時に、そのエピソードが若干入ってて。パッと見、シチュエーションがすぐ浮かぶ曲だから、君とわたしで恋愛ソングなのかなって思うかもしれないんですけど、大きく“わたし”をこの5人だとしたら、“君”をファンの人として捉えてもらえたら、また群青の世界とみんなの関係性としても聞こえるし、全然知らない人からしたら、いい恋愛ソングだなって思うかもしれないし、そういう面がある曲だなって思っています。よく聴くと自分の込められた想いとかがちょっと入ってるなって思うので、初めて歌った時にちょっと泣きそうになっちゃって。そんな曲です。

――なんで号泣しちゃったんですか?

村崎 感情の起伏が一定のボーダーラインを越えると、すべてが泣きで表現されるんですよ、私。嬉しいも悲しいも楽しいも。そういう人なので、過去のことを聞かれた時に話してると、別にすっごく辛くて泣いてるとかじゃないんですけど、思い出して涙が出てきちゃって。それで終始泣いてて「大丈夫?」ってずっと言われてました(一同笑)。「結構真面目なタイプなんだね」って。

――歌詞には結構反映されてるんですか?

村崎 自分のパートは、思っきし自分の感じでした。全部自分でした。

――今村崎さんが話してくれたように、この曲は演者側と受け手側で曲の見え方が違っていて面白いですよね。多分普通に聴いた人はド直球の、群青の世界には珍しいラブソングだなと思う気がします。でもメンバーはその対談をやってるから全然見方が違う。

村崎 全然違います。

--横田さんは?

横田 ワンマンライブで初めて披露した日に特典会で、「めっちゃくちゃカワイイ曲だね」「恋愛ソング、初めてだね」って言われたんですけど、私はレコーディングの時に、今まで何十曲もやってきて、今までは「もっと明るく歌って」って言われてたんですけど、今回初めて「もっと切なく歌って」って言われました。ファンの方々から見たら確かに歌詞も恋愛ソング。でも私的には恋愛曲というよりも、今までの5人のメンバーに向けての曲としてやってるので可愛くやってるつもりはないんですよ(笑)。振りも曲調も結構明るい感じだけど、やっぱり歌詞をよく見るとプラスの面だけじゃなくて、今まで活動してきた中でのみんなの悩みだったりとか、ちょっとだけマイナスっぽいところが入っていたりとか、寂しい感じが入ってるから、ファンのみなさんもこれから聴いていってくれる中で気づいてくれるんじゃないかと思ってます。

 

――群青の世界の歩みを見てきた人は尚更でしょうね。そういう点では長く聴かれるかもしれない。ちなみに面談は何を話したんですか?

横田 「なんでアイドルになったの?」とか。でも多分私、歌詞に反映されてない。でもされてないけど、自分のパートがなんかぴったりで。言ってないのに(笑)。そういう話とか、「真面目なのになんでアイドルやってんの?」って言われた記憶しかないです(笑)。「ピュアで、真面目すぎて、アイドルやってて疲れないの?」って。

――なんて答えたんですか?

横田 いや~、真面目じゃないですよ~(笑)。

工藤みか

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村崎ゆうな

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■締めの言葉

――「僕等のスーパーノヴァ」は確かに新しい群青の世界のテーマ曲に相応しいし、「However long」はこれまでの群青の世界の内側が詰まっている。それを持って2022年からスタート出来るっていいですよね。ということで、じゃあ一宮さん、最後に締めましょうね。

一宮 え~~... じゃあ、お手を拝借!(一同笑)

――一本締めで終わる? 文字に出来ないから(笑)。

一宮 文字にしましょう。

村崎 (三三七拍子)って?(笑)。

――じゃあ、代打で村崎さん。

村崎 『青の記録』の始まりの最初のインタビューでもあったし、始まりのことについても話したので、今年の群青の世界のスタートを一緒に切って、これからの群青の世界にみんなが来てくれたらいいなって思います。

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