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011「全国ツアーREBORN」

photo/佐々木 康太
text.interview/MMMatsumoto(MARQUEE)

 デビュー4周年を兼ね合わせ、10/1名古屋を皮切りに「全国ツアーREBORN」がスタート! 今回は名古屋、西川口(埼玉)、沖縄、静岡、仙台、大阪、東京と全国計7カ所に及ぶツアーについてお送りします。
 そしてインタビューの裏テーマは8/9「群青の世界 BAND SET LIVE 青の幻想曲〜Blue Fantasia〜」以降のステージ意識。確実に何かが起きたあの時から群青の世界のそれは変化した気がする。今後どのような要素が加わっていくのか、もしかすると今回のツアーファイナルである東京 渋谷Spotify O-EASTでのステージにその片鱗が見えるかもしれない。ここで群青の世界は再びバンドセットでのライブを行う。間違いなく前回以上に“LIVE”感は増しているだろうとして、オーディエンスも巻き込んだ化学反応と共に群青の世界は目覚めるかもしれない。そんな期待いっぱいの4周年幕開きになることを願って。

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アンカー 1

■「全国ツアーREBORN」は“挑戦”“アイデア”の場

——ツアーが始まりました。


水野 今までで一番多くの数の会場を回ります。


村崎 別にこれをオススメ部分として大々的にやってるわけじゃないからなんとも言えないんですけど、新しいことに挑戦してみようかなという方向性になってます。名古屋、西川口でも色んなことをやってみました。
 

——というと?
 

村崎 その2公演では曲をメドレー形式にしたりとか、YouTubeで歌ってみたを投稿してるんですけど、それを実際に目の前で歌ってみたり。
 

——毎回何か企画があるんですか?
 

水野 あるかも。
 

村崎 絶対とは言い切れないんですけど(笑)。どの公演に来てもらっても何かしらあります。退屈するということはないと思います。だから全部通って来てくれた方も全公演とも違って感じるんじゃないかなと。
 

——みんなで相談したんですね?
 

一宮 いっぱい色んな人に来てほしいなっていう風に考えて、運営さんと話し合いはしました。
 

——色んな意見が出たんでしょうね。
 

一宮 私の案は予算の関係で出来なかったです(笑)。全部の地方を回ったらパズルのピースが出来上がるみたいな。なんですけど、1ピース3000円とかなので。
 

水野 高っか!
 

一宮 さすがにそれは...みたいになって、代わりにカードになりました。ちょっと採用されたかもしれないです。
 

村崎 それぞれやってみたいことは初めて並に結構色んな案が出ました。残念ながら全部採用とはいかなかったんですけど、いいとこ取りしつつ、こんなのやってみようかな〜みたいな感じで計画は立てました。
 

——工藤さんはどんな案を出したんですか?
 

工藤 全く覚えてないんですけど(一同笑)。話し合いしたっけ?って感じ(笑)。
 

村崎 ガッツリちゃんと「話し合いするよ〜」って集まったんじゃなくて、雑談の延長で「ツアーこんなのやってみたいです」みたいな。
 

水野 今回は、初めて一人一人の旗を作って。
 

村崎 あれは嬉しかった。
 

水野 作ってもらったんですけど、デカデカと自分の顔があって恥ずかしかったです(笑)。
 

一宮 特典会でそれ背景にチェキを撮るんですけど、お化けみたいな(笑)。
 

水野 ねー! ヤバいよね(笑)。
 

村崎 待ってる間とかも見て楽しめるようなものが私としても嬉しいし、ファンの方も待ってる時に写真とか撮ってくれてたりするんで、すごいちゃんと作り上げてる感があっていいなと思います。
 

——いつもとはやっぱり違いますね。
 

村崎 はい。今までのツアーって地方に行ったら地方らしさを結構出してたんですけど、逆に今回のツアーは、1公演1公演がちゃんとしたワンマンみたいになってると思います。やっぱ東京のワンマンに来れない人って、その感じが分からないじゃないですか。だから、一個一個のライブがちゃんとワンマンとして成立しててすごい見応えが多すぎるというか、お腹いっぱい

になれるように。そういうツアーになってると思います。
 

一宮 あとグッズも作ったんですけど、そのグッズが一人一人の顔がついてて。背景に回る所の、大阪だったり名古屋だったりのデザインが入ってたりとか。
 

村崎 確かに今までのグッズでちゃんと回ったツアーの場所が組み込まれてるものってあんまなかったよね。このツアーでここに行ったよっていうのが分かるTシャツで、すごくいいなって思います。

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アンカー 2

■ツアーと言えば...

——随分細かく回るんだなって思ったんですよ。
 

水野 確かに。中々ツアーで埼玉とかない。
 

——あと静岡とか。
 

一宮 ファンの人に寄り添ったんじゃないですかね?
 

−−静岡にファンが多い?
 

一宮 多い。
 

村崎 意外といるかもしれない(笑)。
 

——今回は九州がないんですね。
 

水野 福岡行きたかったー、明太子食べたかったー
 

一宮 ねー! 明太子食べたーい。
 

——そっち?
 

村崎 前に福岡は行ったんですけど。でも初めての所への行ってみたさはあったから、初の埼玉と静岡と、それと沖縄は以前イベントで、ワンマンでは今回が初めてだから嬉しいですね。
 

——新しい食べ物も食べれるぞと(笑)。
 

村崎 でも結構食べちゃったな前も(笑)。
 

水野 静岡って何?
 

一宮 味噌汁とかじゃないんですか?
 

——味噌汁?
 

水野 お茶。
 

村崎 わさびとかじゃないですか。でもやっぱり、さわやか(笑)。さわやか食べたいですね。
 

水野 沖縄ちゃんぽんて分かりますか?
 

——普通のちゃんぽんとは違うんですか?
 

水野 ご飯なんですよ。美味しいんですよ、めっちゃ。
 

——じゃあ普通のちゃんぽんは何なんですか?
 

水野 あれは長崎ちゃんぽん。
 

——じゃあ、沖縄の人と長崎の人が会話したら話かみ合わないですね。
 

水野 アンジャッシュみたい(一同笑)。噛み合わない。
 

——みんなツアーやってるからか食に詳しいですね。
 

水野 教えてくれるよね。食にがめつい。
 

村崎 食のことは聞いてほしい私達に(笑)。
 

——でも食べに行く時間ってあるんですか?
 

水野 夜中。
 

村崎 名古屋と埼玉はもう公演終わったんですけど、どっちもちゃんと食べてないよね。時間がないから。
 

一宮 パーキングエリアとか(笑)。
 

村崎 鍋焼きうどん食べてないし。時間が遅くてもうやってないんですよね、お店が。
 

工藤 基本的にお泊まりする時間がないとあんまり食べれない。 
 

水野 それか前乗りするか。
 

村崎 (スタッフに向かって)前乗りお願いしたいんですけどね〜(笑)。

——お客さんの反応はどうですか?
 

工藤 埼玉とかはみんな来やすかったっぽくて、「ここでライブしてくれるの嬉しい」とか、結構新しく行く地方の方からの声が多いですね。
 

村崎 埼玉の会場の近くの人がめっちゃ多かったらしくて。地元トークとかを聞かしてもらったりしました。「地元に来てもらえるとなんかワクワクする」みたいなのは言われましたね。「いつもは向かってる側だけど、来てもらった感じが嬉しい」みたいな。

アンカー 3

■バンドセットライブ

——ラストのEAST公演はバンドセットですよね。8月9日にも新宿BLAZEでやってますが、時間が経って今改めて振り返るとどうですか?
 

村崎 まずこんなすぐに再びバンドセットが出来るとは思ってなかったです。自分としてもあの時の感触が結構残っていて、この時この曲こういう反応だったなとか、この曲バンドでやるとこうなんだなって分かったりというのが。なので、それをうまく組み込みつつ、前のバンドセットと同じだと意味がないから、どうやって新しくしようかなって今考え始めたところなんです。
 

水野 私は結構リベンジという気持ちでいます。前回もちろん楽しかったけど、やっぱり悔しいことが結構あって。
 

——イヤモニの話もありましたね。
 

水野 イヤモニもそうなんですけど、1曲目の「COLOR」の歌い出しが音なくて自分から入る形だったんですけど、そこめっちゃ練習したのにタイミングを間違えちゃって。それで始まったライブだったので気が気じゃなかったというか。色んな後悔と反省点が結構あったんですよ。本当ならもっとバンドっぽくパフォーマンス出来たかとかも。なので、まだ感触が残ってるうちにバンドセットライブが出来るのは嬉しいです。慣れるキッカケになるんじゃないかなって思います。
 

一宮 私は、バンドセットライブした後のみんなの反応が、これまでにないくらいのレベルの大反響だったことが嬉しかったです。みんなすっごい幸せそうだったから、これっきりじゃなくて、また大切な日にこうやってちゃんとライブを作ってもらえる環境にありがたいなって、楽しみだなっていう思いもあります。あとは、初めてバンドでやったこともあって、イヤモニすごい嬉しかったんですけど、私もうまく歌えてなくて。一回転換で捌けた時に、私としてはリズムに乗れてると思ってたのが「ちょっと歌走っちゃってるから」と言われ。自分が例えば80点と思ってても、周りから見たらもう50点とか30点しか取れてないから、次回は120点を目指して挑みたいなって思ってます。
 

工藤 バンドセット本当に楽しかったので、もう一回出来ることがとても嬉しいです。前回の映像を見返して思ったのは、多分初めてだったので緊張してることと、テンションが上がってて大分走り気味だったことです。でも、そういうところもやっぱバンドセットならではかなって。バンドのリズム感とかに気を使いながら群青の世界のいつものガチッとした世界観を見せるのも大切だけど、それよりもバンドしか出せないような空気を感じて、来てくれたみなさんと一緒に楽しめるような、もうちょっとラフな感じのライブをやってみたいなって思ってます。

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アンカー 4

■発見!バンドセット映え

——前回のセトリは、代表曲がずらりと並んでいるセットリストですが、バンドセットでやることでいつもと違うなって感じた曲はどれですか?
 

村崎  曲間をつないでみたり、イントロ部分を長くしてみたり、「アンノウンプラネット」の頭を変えてみたりとか結構やってみたんですけど、私的には「シンデレラエモーション」がすごいバンド映えするんだなってビックリしたくらいです。「シンデレラエモーション」の冒頭のところでバンドメンバーの紹介をさせてもらったんですよ。そうしたらいつもはキラキラアイドルソングだと思ってたこの曲がめちゃめちゃ盛り上がる曲に変わって、すごく熱くなりました。
 

水野 私は「アンノウンプラネット」かな。結構明るめの曲というか、柔らかいふわふわした曲という印象を持っていたんですが、バンドにしたら結構低い音とかがカッコ良くなってて。ベースだけとか、バンドだけ聴いたら「これ何の曲だろう?」ってなるぐらい全然違かったです。
 

——前回やった曲以外でやってみたい曲があるとすれば?
 

水野 私「カルミア」をバンドでやりたいのはもちろんなんですけど、去年のツアーファイナルに恵比寿ガーデンホールでやった時に、冒頭をアカペラで歌ったんですけど、それアカペラで歌ってバンドでやったらめちゃくちゃいいんじゃないかなって思ってて。すごいやりたいです。
 

——それはかなり良さそうですね。
 

工藤 普段結構バキバキ踊るので、一度ちゃんと楽曲を歌ってみたいです。
 

村崎 前の公演で歌ってみたをやった時に、踊りなしで歌ったんですけど、その時に歌だけでも結構盛り上がってくれてたので、自分達の歌だけでどれぐらい出来るのか見てみたい気はしますね。その公演とかで。良さそう。

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アンカー 5

■4周年

——それで、4周年。4年経ちました。どうですか?
 

一宮 なんだか来ちゃったなみたいな感じ(一同笑)。4年か〜って。早かったです。めちゃくちゃ早かった。でも、10年後とか20年後に振り返った時に、人生の中でこの期間が一番濃くて充実してた日々なんだろうなってもう既に思ってます(笑)。それくらいには4年は濃かったです本当に。
 

工藤 最近電話とか、直接遊んだ時に、そういう話をしたよね。4年あっという間だったけど、あっという間の時間の中にめちゃめちゃ色んな思い出が詰まってて、懐かしかった、楽しかったな〜みたいな振り返りをしてて。でもやっぱり、4年もこんな続くと思ってなかったんですよ正直。
 

——意外です。そうなんですか?
 

工藤 はい。なんか別に辞めないだろうなとは思ってたけど、こんなたくさんのファンが来てくれて、取材とかも受けられたり。もう全然。この間まで普通の高校生だったのにな(笑)。
 

水野 この間?(一同笑)。まゆもこの間だとは思ってないのに(笑)。
 

工藤 (笑)普通の人だったのにアイドルやってんの面白いなって改めて思いました。
 

——でも分からないですよ? このバンドライブがうまくいったら、そこから開ける道はあるかも。対バンやるグループが変わるとか、別筋のファンが聴いてくれる可能性とか。
 

村崎 確かに、実際に8月9日もバンドだから来るとか、バンドメンバーさんのファンの人が来るとかもあったので、それキッカケにハマってくれた人はいるんじゃないかなって思いますね。
 

——4年経って次の展開がありそうですが。
 

一宮 来年ですよね。来年のことはずっと考えてます。どうしよっか〜って。
 

——どうするんですか?(笑)。
 

一宮 え〜、どうするんですか?(一同笑)
 

村崎 疑問系(笑)。
 

一宮 でも、みんなで力を合わせて頑張っていくしかないんじゃないですかね。
 

——8月9日のバンドセットライブの感触は大きなことなんじゃないかと思ってるんですよ。楽曲に基づいたグループだと考えれば、別に音楽ファンでもアイドルファンでもOKなわけで。少なくともそこでの視野の広がりはありますよね。
 

村崎 バンドセットライブがなかったら、今のこの持ってる意志が大分形が違かったと思ってます。もともと楽曲を評価してもらえるグループではあったんですけど、楽曲に頼りすぎちゃうところがあったけど、バンドセットをやったことで自分達の力量も幅がまだこれから有るんじゃないかと思えたし、群青の世界の今持たれてるイメージじゃない部分が見つかった気がしたので、この幅をどうにかここからもっとみんなに見つけてほしいなって思っています。自分達がバンドセットで見つけた自分達の面をまだみなさんは多分知らないと思うので、それをもっともっと一人でも多くの人に知ってもらえたら、また群青の世界への見方は変わるかなって思いました。

アンカー 6

■2022年「激動」2023年「濁流」

——ではこの一年を振り返ってどうですか?
 

一宮 激動の一年でした(笑)。
 

——去年もそれだった気がしますが(笑)。
 

水野 怒涛の(笑)。
 

一宮 怒涛から激動になりましたね。
 

村崎 来年はどうなんだろう(笑)。
 

一宮 濁流とか(笑)。
 

——なぜ、どんどん過激になって行くんですか?(笑)
 

一宮 どんどん事件がっていうか(笑)、毎年なんかしらあるから。
 

村崎 一つ一つのライブの規模がこうやってデカくなってるじゃないですか。だから、用意の段階もちょっと時期が早くなってきてるので、今までだったら1ヶ月でできたものも、2ヶ月、3ヶ月必要になってきてるんですよ。それで、「あれ? 私達の休みどこだ?」みたいな感じです。
 

水野 最近ヤバイですよ。ほぼない。まあでも、それもすごい嬉しいことなんですけど。休みとか、ライブの本数も結構変わってて。
 

村崎 単純に日数もそうなんですけど、自分達で考えることも多くなってきたので、一人の時間もグループのことを考えることが多くなってきてます。やっぱ一日通して群青の世界の時間が多くなってきてる。
 

——激動ですね(笑)。12月もツアーファイナルを終えて、そのままずっと年末に向かって突進すると。
 

一宮 だから今日もレッスンだったんですけど、夏休み作ろうよって。
 

——今頃?(笑)夏、休んでないんですね。
 

一宮 休んでないです。夏はめちゃくちゃライブがあるのと、私の生誕祭があるので、すごいギュッて詰まってる。
 

村崎 生誕祭が結構等間隔で近い期間にあったので。規模もデカイしね。生誕祭もやれることが増えたので。
 

工藤 とりあえず2連休をちょこちょこじゃなくて、長期休みを。旅行行きたい旅行。
 

村崎 リフレッシュ期間欲しいよね。愚痴みたいになっちゃった(笑)。全然そんなことはないんですけど。
 

——確かにそうなると濁流になりますね。
 

水野 なっちゃうよね〜(笑)。

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